就労移行支援のスタッフ役割の異なるスタッフがチームでサポート
就労移行支援の支援員の役割
就労移行支援事業所では、役割の異なるスタッフが連携し、利用者のサポートしています。 就労移行支援事業所のスタッフには、以下のような人たちがいます。
1人の利用者を1人のスタッフが担当するのではなく、各スタッフが連携しチーム体制で利用者の支援を行っていいます。
次の項目では、上記でご紹介した各スタッフの具体的な役割について、くわしくご紹介します。
管理者の役割と具体的な業務内容
管理者は、その名前のとおり就労移行支援事業所全体を管理する役割を持っています。ミラトレでは、管理者のことを「センター長」と呼んでいます。
必要な資格・経験
就労移行支援事業所の管理者となる人は、以下の各資格・経験を有しています。
- 社会福祉主事任用資格
- 社会福祉事業に2年以上従事した経験
具体的なサポート内容
管理者は、就労移行支援事業所の全体管理を行う役割を持ち、スタッフの労務管理を含め、就労移行支援事業所の施設運営全般を管理しています。管理者は上記の管理業務に支障のない範囲内であれば、事業所内の他の役割を兼務している管理者も少なくありません。
サービス管理責任者の
役割と具体的なサポート内容
就労移行支援事業所で提供するサービスについて責任を持ちます。 1施設あたり1名以上は必ず常勤することとなっており、具体的には利用者60人に対し1名の配置が必要とされます。
必要な資格・経験
就労移行支援事業所のサービス管理責任者となる人は、社会保険福祉士、精神保健福祉士などの国家資格保有者であることが多く、さらに下記の経験を有しています。
- 障害者の保健・医療・福祉・就労・教育の分野において、直接支援・相談支援などの実務経験を3年~8年経験している
- 相談支援従事者初任者研修、サービス管理責任者等基礎研修・実践研修を修了している
具体的なサポート内容
アセスメントを実施しご利用者ひとりひとりに合った個別支援計画を作成したり、支援サービスの進行管理を行うことが、サービス管理責任者の主な役割です。進行管理とは、作成した個別支援計画に沿って、適切な支援が行われているかを管理する業務です。 このほかに、就労移行支援サービス自体の全般的な管理を担うサービス管理責任者の業務としては下記が挙げられます。
- 支援員を育成する取り組みやアドバイス・技術的な指導
- 事業所内のスタッフをまとめる業務
- 事業所全体で障害者総合支援法に沿った事業運営が適切に行われているかチェックを行う
- 各スタッフの支援内容の評価を行うスーパーバイザーとしての役割
職業指導員の役割と具体的なサポート内容
職業指導員は、はたらく上での知識や技術を身に付ける為の訓練や指導を行います。
必要な資格・経験
職業指導員には、必要となる資格や経験などはありませんが、社会福祉系や心理系の資格を有する方もいます。
昨年の平均利用者数に対し、一定の配置基準があります。
具体的なサポート内容
事業所内で、利用者の方が一般就労をめざすにあたって必要となるビジネススキルやマナーの習得、そのための技術指導などを行っています。利用者おひとりおひとりに合った職種や業種、得意な仕事などを判断して勧めることもあります。
ミラトレでは、「擬似就労」と呼ばれるトレーニングを行っています。事業所を1つの会社に見立て、支援員が上司の役、ほかの利用者を同僚役とみなし、総務部・広報部などいくつかの部署に分かれて実務に近い内容でトレーニングを実施します。「擬似就労」での指導も職業指導員の役割です。
就労支援員の役割と具体的なサポート内容
就労支援員は、一般就労をめざす利用者と就労先となる企業・団体などとの橋渡しを行う役割を持っています。
必要な資格・経験
就労支援員には、必要となる資格や経験などはありませんが、社会福祉系や心理系の資格を有する方もいます。
昨年の平均利用者数に対し、一定の配置基準があります。
具体的なサポート内容
利用者の就職活動・転職活動をサポートしたり、就職後の職場定着支援を行ったり、利用者の就労に関すること全般を支援しています。
- 具体的には、
- あいさつ・身だしなみ・電話応対などと、はたらく人としての基本的なビジネスマナーを指導し、習得を促す
- 履歴書や職務経歴書など、就職活動に際する応募書類の書き方や面接対策の指導といった、具体的な就職活動の全般的なサポートを行う
- 就労前の職場見学・職場体験に同行したり、就職活動の面接に同行したりする
- 事業所内で行われる職業訓練の指導や、就労後を踏まえた技術指導などを行う
生活支援員の役割と具体的なサポート内容
生活支援員は、はたらく上で土台となる日常生活に関するサポートを行う役割を担っています。
必要な資格・経験
生活支援員には、必要となる資格や経験などはありませんが、社会福祉系や心理系の資格を有する方もいます。
昨年の平均利用者数に対し、一定の配置基準があります。
具体的なサポート内容
一般就労をめざすことにさきがけ、就労するために必要となる生活習慣や健康管理・生活管理のスキル習得を促し、そのサポートを行います。たとえば規則的な睡眠や正しい服薬・通院、食事など健康面のサポート、その他規則正しい生活習慣に向けた指導や金銭などの自己管理など、日常生活全般に関する支援をするものです。
また、利用者の方の日常生活に際しての不安や困りごとに対する相談に応じる機会もあります。
まとめ
就労移行支援事業所で利用者を支援するスタッフの役割や仕事内容についてご紹介しました。
ミラトレでは、各スタッフが連携しチーム体制でご支援を行うほか、作業療法士、精神保健福祉士、社会福祉士、公認心理師、臨床心理士など資格を持つスタッフも在籍しています。それぞれの得意分野を活かしながらご支援にあたっています。
一般就労をめざす障害のある方や、そのために就労移行支援の利用を検討している方、またミラトレでのご支援について詳しくお知りになりたい方は、ぜひミラトレまでお気軽にご相談ください。
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