就労移行支援の対象者就労移行支援はどんな人が利用できるのか

就労移行支援の対象者

就労移行支援は、以下に該当する方にご利用いただけます。

  • 精神障害・発達障害・知的障害・身体障害・難病(障害者総合支援法の対象疾病)のある方
  • 65歳未満の方
  • 一般企業への就職を希望する方

※障害者手帳がなくても医師の診断・定期的な通院があれば申請可能な場合があります。

※65歳に達する前5年間障害福祉サービスの支給決定を受けていた方で、65歳に達する前日において就労移行支援の支給決定を受けていた方は、当該サービスを引き続き利用することができます。

※学生やアルバイトをされている方は、管轄の市役所(区役所)窓口にご相談ください。

就労移行支援が受けられる障害・難病の例

障害がある方や、難病に罹患している方は就労移行支援を利用することができるとご説明しました。ここでは、就労移行支援が受けられる障害・難病の例を具体的にご紹介します。

精神障害

  • うつ病
  • 統合失調症
  • 双極性障害
  • 強迫性障害
  • てんかん
  • 不安障害・パニック障害

など

発達障害

  • ADHD(注意欠如・
    多動性障害)
  • LD(学習障害)
  • ASD(自閉スペクトラム症/アスペルガー症候群)

など

身体障害

  • 視覚障害
  • 聴覚障害
  • 内部障害
  • 肢体不自由

など

知的障害

  • 軽度知的障害:IQ51~75が目安
  • 中等度知的障害:IQ36~50が目安/3級以上の身体障害を合併するとA2となる
  • 重度知的障害:IQ~35が目安

難病

  • パーキンソン病
  • ミトコンドリア病
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 多発性硬化症
  • 全身性エリテマトーデス

など

上記でご紹介した障害や病気は一例ですので、利用が可能かどうかお知りになりたい方は、お住まいの自治体の窓口にお問い合わせください。
就労移行支援事業所によって、受け入れ可能な障害や難病に制約がある場合もあります。

例えばミラトレの利用者は……

ミラトレ利用中の方の障害の内訳をご紹介します。ミラトレでは精神障害の方が最も多く、8割を占めています。

保有手帳内訳

精神65%、知的10%、身体7%、未取得16%精神65%、知的10%、身体7%、未取得16%

※グラフは就職など退所時の手帳保有割合を示したものです。

※障害者手帳をお持ちでない方も医師の診断や定期的な通院があれば利用可能な場合があります。まずはご相談ください。

精神障害名内訳

発達障害31%、うつ病気26%、その他(精神)16%、双極性障害12%、統合失調症8%、てんかん4%、パニック障害2%、高次脳機能障害1%発達障害31%、うつ病気26%、その他(精神)16%、双極性障害12%、統合失調症8%、てんかん4%、パニック障害2%、高次脳機能障害1%

年代別×性別でみるミラトレ利用者

男性(10代5%、20代48%、30代24%、40代16%、50代6%)、女性(10代8%、20代40%、30代37%、40代8%、50代8%)男性(10代5%、20代48%、30代24%、40代16%、50代6%)、女性(10代8%、20代40%、30代37%、40代8%、50代8%)

※2022年度実績

就労移行支援の利用について
疑問にお答えします!

就労移行支援は障害者手帳がなくても利用できる?

上記グラフでもわかるように、利用者のなかには障害者手帳未取得の方もいらっしゃいます。障害者手帳を取得していない方であっても、医師の診断や定期的な通院があれば利用できることもあるため、ぜひお気軽にご相談ください。

就労移行支援は大学や高校に在学中でも利用できる?

現在学生の方で、就職を視野に入れて就労移行支援を利用したい方もいらっしゃると思います。以下のような条件に当てはまれば、利用できる場合があります。管轄の役所にご相談ください。

  • 年齢が満18歳から64歳まで
  • 身体障害、精神障害、知的障害、難病のいずれかがある

利用期間は、学生以外の方と同様に原則2年間となっています。
18歳以上の制約があることと、事業所への通所が必要なため、高校生の利用は現実的ではありませんが、ミラトレでも在学中に卒業見込みを前提に利用されるケースは少なくありません。また、高校生の方を対象に実習体験や見学イベントを開催していることもあります。それらに参加するなどして、卒業後に利用したい就労移行支援事業所を検討しておくなどをおすすめします。

就労移行支援はアルバイト中でも利用できる?

就労移行支援事業所に通っている間は収入がなくなるため、通いながらアルバイトすることを考えている方もいるかもしれません。アルバイトをしながらの就労移行支援利用は可能なのでしょうか。

原則として、就労移行支援の利用中にアルバイトをすることは禁止となっています。ただし、お住まいの自治体で就労移行支援とアルバイトの併行が認められている場合もあるため、確認してみると良いでしょう。その場合は、自治体と事業所からの許可を得てアルバイトをすることになります。許可が得られるケースとしては、家庭環境などで経済的に厳しい状況にある方などの事例が挙げられていますので、心当たりがあれば就労移行支援事業所に相談してみてください。

就労移行支援は休職中でも利用できる?

一般就労しているものの、その仕事を休職している間に就労移行支援を利用したいという方が増えています。以前は休職中の就労移行支援利用はできませんでしたが、現在では休職している方が利用できる場合も多くなっています。
休職中の方が就労移行支援を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 休職しているご本人が復職を希望しており、雇用企業や主治医も支援による社会復帰をすすめている
  • 雇用企業や地域の就労支援機関、医療機関等による復職支援ができないか、むずかしい
  • 休職中のご本人が就労移行支援を利用することは適当と自治体が判断している

就労移行支援が向いていない人とは?

就労移行支援の利用にあたって、「自分には向いていないのでは…」と、不安に思う人もいるのではないでしょうか。
以下に当てはまる場合は、就労移行支援の利用が向いていないこともあります。

すぐに就職・転職する必要がある

先に述べたとおり、就労移行支援事業所は最長2年という期間をかけてじっくりはたらき始めるための準備を整えるところです。このため「来月就職したい」などすぐに就職したいという方には向かないと思います。

上記の条件に当てはまる方のなかでも、「仕事を始めても長続きしない」などお悩みをお持ちであれば、一見遠回りに見えても就労移行支援の利用が近道となる場合もあります。事業所の利用を含め、ご本人にとって適したアドバイスをいたしますので、ぜひ一度ミラトレへご相談ください。

利用者の声を一部ご紹介します

発達障害/ADHD30代・男性

過集中が減り、疲れにくくなりました。

物事の優先順位を把握したり、時間や約束事を管理したりするのが苦手で、周囲に迷惑をかけることがありました。ミラトレに通ってから、複数の指示はメモを取る、時計やタイマーを小まめに確認するといったクセがつき、過集中になることが減ったと思います。以前より疲れずに作業できるようになりました。

身体表現性障害50代・女性

苦手なPCを少しずつ克服しています。

事務職を希望していますが、PCが苦手でこれまで使うことを避けてきました。ミラトレではPCを一からトレーニングしなおし、タイピングやエクセルの入力作業をできる限り毎日練習しています。分からない場合は支援員の方にすぐに聞くことができるので安心です。当初よりスキルがついたと実感しています。

精神障害/強迫性障害30代・女性

週2日の通所から、今では週5日に!

症状が悪化して仕事を休職し、そのまま退職。その間に生活リズムが乱れてしまいました。通所当初は体力もなく週2日しか通えませんでしたが、短期目標を設定して今では週5日通所できるように。前職の人間関係がトラウマでネガティブ思考に陥りがちでしたが、メタ認知の講座や支援員への相談によって悩みを抱え込むことも減りました。

就労移行支援の利用に関心をお持ちであれば、ぜひミラトレへご相談ください。障害者手帳をお持ちでなくても、現在の状況次第で利用可能な場合があります。

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