今回紹介するのは、ASD(自閉スペクトラム症)のある20代男性の就職事例です。小さい頃から人付き...
発達障害者の就職事例
発達障害のある方の就職・雇用事例をご紹介します。ミラトレでご支援した事例を元に、就労移行支援員が語る、一人ひとりの就職ストーリーです。今後の事業所選定や就職活動にお役立てください。
発達障害とは?
発達障害には、広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群など)・学習障害(LD)・注意欠陥多動性障害(ADHD)などがあります。原因は脳機能の発達によるものであり、家庭環境や親の育て方は関連していません。症状としては、かん違いや誤解が生じやすく、他者との関係づくりやコミュニケーションが困難になりがちです。特性や困り感には個人差があり、望ましい対応方法も異なります。子供の頃からの気づき、適切なサポート、障害特性に対する周囲の理解が大切です。
- 〈広汎性発達障害〉
- 脳の機能障害に原因があると考えられており、知的機能の障害を伴う場合とそうでない場合があります。症状によって、自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群などに診断がわかれます。
- 〈自閉症〉
- 言葉の発達の遅れ・コミュニケーションが苦手・パターン化した行動・強いこだわり、とといった症状が、おおむね3歳までに見られます。知能の遅れを伴わない高次脳自閉症は、中枢神経系の何らかの機能不全が原因と考えられています。
- 〈アスペルガー症候群〉
- 広い意味での「自閉症」に含まれる障害のひとつです。幼児期に言葉の発達の遅れがないためわかりづらい一方、成長とともに不器用さがはっきりしてくることが特徴です。
- 〈学習障害(LD)〉
- 知的発達には遅れがないのに、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する、といった特定の能力を学んだり、行ったりすることが困難な症状があります。
- 〈注意欠陥多動性障害(AD/HD)〉
- 集中力が続かない・じっとしていられない・考えるよりも先に動いてしまう・不注意、といった症状が特徴です。おおむね7歳までに、何らかの症状が見られます。多動や不注意が目立つのは小・中学生頃までで、それ以降は目立たなくなるとも言われます。
【発達障害があっても、無理なく働き続けるための4つのポイント】
- 体調管理を行い、休みなく働き続けられる体力をつける
- 必要なトレーニングを受けて、働くために必要なスキルを身につける
- 自身の障害特性を理解し、適切な対処方法を持つ
- 適切な合理的配慮を受けながら、安心できる環境ではたらく