就労移行支援事業所に通うことは「意味ない」「無駄」と考える人もいるようです。一般企業への就労を目指す障害者の就職や職場定着を支援する就労移行支援事業所ですが、自分で事業所を選んだにもかかわらず、なぜ通所後にミスマッチが起こるのでしょうか。
就労移行支援事業所を選ぶ上では、「必要なスキルを身につけられるか」「事業所の雰囲気や訓練内容が自分に合うか」を見極めることが重要です。今回は、事業所が「合わない」と感じるときの理由や、自分に合った事業所を見つけるための選び方のポイントなどを紹介します。
目次
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1.就労移行支援事業所の特徴や強みは異なる
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2.就労移行支援事業所が「意味ない」と感じる理由
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2-1理由(1):「自分の障害を認識できていない」
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2-2理由(2):自分の「はたらく」意向と事業所の特徴が合わない
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2-3理由(3):支援員とうまくコミュニケーションが取れない
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3.就労移行支援が時間の無駄ではない理由
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3-1自己理解・障害理解が深まる
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3-2他者と働くイメージがもてる
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3-3就職活動に向けたサポートが受けられる
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3-4就職活動のアピールになる
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3-5就労定着支援も受けられる
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4.企業の採用担当者は何を求めているのか?
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4-1障害受容ができていること
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4-2自己管理ができること
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4-3コミュニケーションスキルがあること
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5.事業所を選ぶポイント。ミスマッチを防ぐためにできることは?
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5-1自分の障害を知ろう
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5-2自分の職務能力、経験を知ろう
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5-3「就職」という目標につながりやすい事業所を選ぼう
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5-4就職先での自立、定着に導いてくれる事業所を選ぼう
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5-5安易な選択はしない
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6.就労移行支援についてよくある質問
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6-1本当に企業へ就職できる?
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6-2就労移行支援事業所を経て、どのような就職につながる?
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7.就労移行支援事業所に通うメリットを理解して、就職につなげよう
就労移行支援事業所の特徴や強みは異なる
就労移行支援事業所は全国に3,300カ所以上あり、主に2つのタイプに分かれます。1つは、ビジネスマナーやPC操作などの汎用的な訓練を行う「一般型」、もう1つは特定の職域や障害に特化した訓練を行う「特化型」です。
さらに、実際の業務さながらの訓練が多い事業所や、コミュニケーション力をつけるためのグループ実習が多い事業所など、場所によって、強みや特徴が異なります。そのため、事業所を利用する際は、自分に合った事業所はどこかをしっかり考えて選ぶ必要があります。
さらに、実際の業務さながらの訓練が多い事業所や、コミュニケーション力をつけるためのグループ実習が多い事業所など、場所によって、強みや特徴が異なります。そのため、事業所を利用する際は、自分に合った事業所はどこかをしっかり考えて選ぶ必要があります。
就労移行支援事業所が「意味ない」と感じる理由
せっかく事業所を選んで通い始めても、「無駄なのではないか」「自分に合わず、通っても意味がない」「行きたくない」と感じる人も少なくありません。その理由について考えてみましょう。
理由(1):「自分の障害を認識できていない」
自身の障害特性について「きちんと把握できていない」「客観的に捉えられていない」ことが、ミスマッチを引き起こしていると考えられます。自分自身の状態を踏まえ、これからはたらく上で自分に必要なことが明確にイメージできないため、事業所で行われるプログラムや自主学習が「自分には合わない」「必要がない」と感じてしまうようです。
自分の障害や不得意を認識していないことで、体力に不安があるのに自宅から遠い事業所を選んだり、人が多く集まるところが苦手なのに人気があるからという理由で事業所を選んだりしてしまう人もいるでしょう。身体的・心理的な負担が増える選択をしてしまうことで、通い続けることが難しくなってしまう人もいます。
自分の障害や不得意を認識していないことで、体力に不安があるのに自宅から遠い事業所を選んだり、人が多く集まるところが苦手なのに人気があるからという理由で事業所を選んだりしてしまう人もいるでしょう。身体的・心理的な負担が増える選択をしてしまうことで、通い続けることが難しくなってしまう人もいます。
理由(2):自分の「はたらく」意向と事業所の特徴が合わない
「どのようにはたらいていきたいか、はたらけるのか」が明確でない場合、結果として望ましくない事業所を選んでしまい、「通い続ける意味があるのか」と考えてしまうこともあります。
例えば、専門スキルを磨いていきたいのに、ビジネスマナーの習得に力を入れている事業所を選んでしまうと、「合わない」と感じてしまうでしょう。一方、一定の配慮を得ながら長くはたらくための準備をしたいと思っている人には、実践的な業務演習より、チームで成果物を作るワークが必要かも知れません。
例えば、専門スキルを磨いていきたいのに、ビジネスマナーの習得に力を入れている事業所を選んでしまうと、「合わない」と感じてしまうでしょう。一方、一定の配慮を得ながら長くはたらくための準備をしたいと思っている人には、実践的な業務演習より、チームで成果物を作るワークが必要かも知れません。
理由(3):支援員とうまくコミュニケーションが取れない
ミスマッチが起こるのは利用する先述のような問題だけでなく、就労移行支援所の支援員との間に問題があることも考えられます。たとえば、事業所にはさまざまな支援員がいるため、コミュニケーションがうまく取れず、相性が合わないこともあるでしょう。また、他の利用者との交流を通して、就労移行支援所の雰囲気が「自分に合っていない」と感じる人もいるようです。
就労移行支援が時間の無駄ではない理由
就労移行支援の利用は無駄だと感じてしまうケースもありますが、通所にはメリットがあるのも事実です。その理由を見ていきましょう。
自己理解・障害理解が深まる
就労移行支援を利用することで自己理解や障害理解が深まり、自分に合うはたらき方や条件が分かるようになるでしょう。
就労移行支援事業所には、自己管理やセルフコントロールの訓練を実施しているところもあります。自身や障害への理解が深まると、「どのようなときに症状が出やすいか」「どのような配慮が必要か」などを正しく伝えることにもつながります。具体的な説明ができれば、企業側も理解しやすく、適切な配慮を受けられるでしょう。
就労移行支援事業所には、自己管理やセルフコントロールの訓練を実施しているところもあります。自身や障害への理解が深まると、「どのようなときに症状が出やすいか」「どのような配慮が必要か」などを正しく伝えることにもつながります。具体的な説明ができれば、企業側も理解しやすく、適切な配慮を受けられるでしょう。
他者と働くイメージがもてる
企業で働く場合、「業務の経過を報告する」「困ったときに相談する」など他者とコミュニケーションをとる機会は往々にしてあります。就労移行支援のプログラムでは、グループワークなど人と関わる機会を設けていることもあり、他者とはたらくことをイメージしやすい環境だと言えるでしょう。働くイメージが明確になることで、自信にもつながります。
就職活動に向けたサポートが受けられる
就労移行支援事業所では、応募書類の作成や面接などのサポートを受けられます。履歴書などを作成する際はアドバイスや添削をしてもらえるため、自分の強みや特性を正確に伝えるための手助けとなるでしょう。また、必要な書類を揃えるためのサポート体制もあります。
面接がある場合は、練習として模擬面接などを実施してもらえます。コミュニケーションに不安がある場合でも、繰り返し練習することでスムーズな受け答えが可能になります。
面接がある場合は、練習として模擬面接などを実施してもらえます。コミュニケーションに不安がある場合でも、繰り返し練習することでスムーズな受け答えが可能になります。
就職活動のアピールになる
就労移行支援事業所に遅刻早退欠席なく安定通所したという実績があれば、就職活動を行う際のアピールになります。障害者雇用では「安定して勤務できるか」を重視している企業も多いため、生活リズムの基盤ができており「自己管理ができる」という点は、大きなアピールポイントです。
一般的な就労移行支援事業所では、週に5日、5時間の訓練を行うなど決められた日時に通所することが勧められています。自己管理が難しいと感じている方でも、「それが自分の課題である」ことが分かる点から見て、通所が無駄ではないと考えられるでしょう。
一般的な就労移行支援事業所では、週に5日、5時間の訓練を行うなど決められた日時に通所することが勧められています。自己管理が難しいと感じている方でも、「それが自分の課題である」ことが分かる点から見て、通所が無駄ではないと考えられるでしょう。
就労定着支援も受けられる
就労定着支援とは、就労移行支援事業所を利用して就職をした人が、就労後も最長3年半、支援を受けられるサービスです。具体的には、就労から6カ月以上経過した場合に、3年間にわたって就労後もはたらき続けるために必要な支援を受けられます。
就職後は新たな環境となり、仕事のやり方に悩むことや人間関係が気になることもあるでしょう。就労定着支援は、就職した企業だけでなく、利用していた就労移行支援事業所や医療機関などとの連携も可能です。就労定着支援事業を利用することで、就職後も専門家による相談や助言などのサポートが得られるでしょう。
就職後は新たな環境となり、仕事のやり方に悩むことや人間関係が気になることもあるでしょう。就労定着支援は、就職した企業だけでなく、利用していた就労移行支援事業所や医療機関などとの連携も可能です。就労定着支援事業を利用することで、就職後も専門家による相談や助言などのサポートが得られるでしょう。
企業の採用担当者は何を求めているのか?
ここで、企業がどのような人を採用したいのか、一緒にはたらいてもらいたいかを考えてみます。実際に障害者の採用業務に携わっているパーソルダイバースの人事担当者に、採用する上で重視していることや、採用後に活躍するために何を身につけておくとよいのかを聞いてみました。
障害受容ができていること
「障害受容」とは、自身の障害をきちんと把握し、前向きに受け入れている状態を指す言葉です。パーソルダイバースでは、採用する上で「障害受容ができている」ことが最も重要だと考えています。長くはたらいてもらうためには、具体的な障害特性だけでなく、対処方法まで理解していることが求められます。
仕事を続けていく中では、不得意なことに直面する場面もあるかもしれません。そのような時やストレスが発生しそうな時に、自分自身でどのように対処したらよいか理解し実践できる人は、職場で活躍している人の特徴でもあります。対処方法がわからない、頭で理解していても実践できていないという人は、就労準備として事業所で訓練を受けてみるのもよいのではないでしょうか。
仕事を続けていく中では、不得意なことに直面する場面もあるかもしれません。そのような時やストレスが発生しそうな時に、自分自身でどのように対処したらよいか理解し実践できる人は、職場で活躍している人の特徴でもあります。対処方法がわからない、頭で理解していても実践できていないという人は、就労準備として事業所で訓練を受けてみるのもよいのではないでしょうか。
自己管理ができること
長くはたらくためには、日常生活の管理や健康維持も重要です。自身の変化にいち早く気づくことは、就職先で活躍できる要素の1つでもあります。一人で抱え込まず、何らかの対処方法を実践できる人は、私たちも積極的に採用したいと思える人材です。
一定期間、就労移行支援事業所を利用することで、生活リズムが整ったという方は多くいらっしゃいます。健康管理や自己管理に課題を感じている人は前向きに利用を検討してみてはいかがでしょうか。
一定期間、就労移行支援事業所を利用することで、生活リズムが整ったという方は多くいらっしゃいます。健康管理や自己管理に課題を感じている人は前向きに利用を検討してみてはいかがでしょうか。
コミュニケーションスキルがあること
仕事をする上で、他者とのコミュニケーションは欠かせないスキルです。受け身にならず、主体的に行動する姿勢を求める企業は少なからずあります。また障害者雇用に関わる人事担当者は、すべての人が自分からアクションできるわけではないということを、理解しています。しかし、上手に伝えられなかったとしても、自ら発信しようとする姿勢が重要です。わからないときに自ら質問ができて、自分の考えを伝える人は現場で活躍されています。
また、職場で一緒にはたらく同僚の障害特性を受容できることも大切です。自分とは異なった考え方や話を受け入れられる柔軟性は、業務を円滑に進めるうえで大事な要素となります。
こういった点は、就職活動を中心とした経験だけでは身につけることが難しいため、就労移行支援事業所に通いながら「様々な障害がある方と一緒に学ぶ」ことも、後の就労で役に立つでしょう。
また、職場で一緒にはたらく同僚の障害特性を受容できることも大切です。自分とは異なった考え方や話を受け入れられる柔軟性は、業務を円滑に進めるうえで大事な要素となります。
こういった点は、就職活動を中心とした経験だけでは身につけることが難しいため、就労移行支援事業所に通いながら「様々な障害がある方と一緒に学ぶ」ことも、後の就労で役に立つでしょう。
ミスマッチを防ぐためにできること、やるべきことは?
「自分と合わない」と感じる理由や、企業の採用担当者の話を踏まえて、自分に合った事業所を選び、利用する上でポイントとなることをまとめました。
自分の障害を知ろう
はたらく上で、自身の障害について理解していることや、発症時の対処方法を知り実践できることはとても大切です。医師や家族、周りの人の協力を得ながら、自身の障害としっかり向き合い、就労移行支援事業所を選ぶとよいでしょう。選ぶ際には、どのようなトレーニングを行ってくれる事業所なのかをきちんと調べましょう。見学や体験等を通して、自分の障害特性に合った事業所を選ぶことで、ミスマッチを防げるでしょう。
自分の職務能力、経験を知ろう
就労移行支援事業所を選ぶ前に、自分はどのようなことができるのか、職務能力や経験を振り返る機会を設けましょう。「できること」「できないこと」をきちんと整理した上で、足りない部分を補う職務訓練やスキル向上のための講座などを、プログラムに組み込んでいる事業所を選ぶようにします。自分が企業で長くはたらくために必要なことを整理した上で、足りないスキルや要素をトレーニングで改善してくれる事業所かどうか、見学や体験時に支援員と相談してみてもよいでしょう。
「就職」という目標につながりやすい事業所を選ぼう
就労移行支援事業所の利用期間は、原則として24カ月以内と定められているため、この期間内に就職し、はたらけるよう、計画を立てることが重要です。
そのため、事業所を選ぶ際には就職に繋がるプログラムが充実しているかや、就職実績があるかを調べるとよいでしょう。就職後の定着率や利用者の平均的な通所期間なども確認するようにします。就職を成功させるために、さまざまな企業と連携し、その企業ではたらく上で必要なことや求める人材についての情報を持っているかどうかも、選ぶポイントとなります。
参考として、パーソルダイバースが運営する就労移行支援事業所「ミラトレ」では、特例子会社として培った知見をプログラムや日々のご支援に活かしています。また、就職フェーズでは障害者の転職支援サービス「dodaチャレンジ」のキャリアアドバイザーとの連携支援も行っています。これらの取組みにより、就職率は86%と、全国の平均53%※と比較して33ポイントも高い実績となっています。
※参考:「令和2年度社会福祉施設等調査」
そのため、事業所を選ぶ際には就職に繋がるプログラムが充実しているかや、就職実績があるかを調べるとよいでしょう。就職後の定着率や利用者の平均的な通所期間なども確認するようにします。就職を成功させるために、さまざまな企業と連携し、その企業ではたらく上で必要なことや求める人材についての情報を持っているかどうかも、選ぶポイントとなります。
参考として、パーソルダイバースが運営する就労移行支援事業所「ミラトレ」では、特例子会社として培った知見をプログラムや日々のご支援に活かしています。また、就職フェーズでは障害者の転職支援サービス「dodaチャレンジ」のキャリアアドバイザーとの連携支援も行っています。これらの取組みにより、就職率は86%と、全国の平均53%※と比較して33ポイントも高い実績となっています。
※参考:「令和2年度社会福祉施設等調査」
就職先での自立、定着に導いてくれる事業所を選ぼう
就労移行支援事業所には就職後に自立して長くはたらくための「就労定着支援」の役割を担っているところも多いです。具体的にどのような支援を行っているのかを確認し、選ぶようにしましょう。就職先の企業とも密に連携を取りながら支援してくれる事業所を選ぶとよいでしょう。
関連記事:「採用担当がおすすめする、就職に繋がる就労移行支援事業所の選び方とは?」
関連記事:「ミラトレ体験利用のすすめ」
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安易な選択はしない
「自宅から一番近い場所にあるから」や「有名な事業所だから」「友人や知人も通っていたから」などで選ぶ人もいるようです。事業所側も、昼食代や交通費の助成など、経済的な負担が少なく通えることをアピールしているケースがあります。それらの事業所の特徴が、必ずしも就労のため必要な訓練を実施しているとは限りません。自分自身が求めることと、事業所の特徴を知ったうえで、本当に自分にあった事業所なのか、通い続けることができるかを見極めること重要です。
就労移行支援についてよくある質問
就労移行支援について、よくある質問に答えます。
本当に企業へ就職できる?
厚生労働省の障害者雇用率制度により、民間企業では企業の従業員数に対して2.3%の障害者を雇用する義務があります。わかりやすくいうと、「事業主は、従業員を43.5人につき、障害者1人を雇用すること」という義務です。こうした目標の達成を目指し、積極的に障害者雇用を行う企業もあります。
また、ミラトレ全就労移行支援事業所の平均就職率は86%です。さまざまな企業との関係づくりや、障害者向け転職・就職支援サービス「dodaチャレンジ」と連携して、あらゆる業種や職種で活躍できるようサポートしています。
※参考:「障害者雇用率制度の概要 厚生労働省」
また、ミラトレ全就労移行支援事業所の平均就職率は86%です。さまざまな企業との関係づくりや、障害者向け転職・就職支援サービス「dodaチャレンジ」と連携して、あらゆる業種や職種で活躍できるようサポートしています。
※参考:「障害者雇用率制度の概要 厚生労働省」
就労移行支援事業所を経て、どのような就職につながる?
就労移行支援事業所を卒業後の就職先は、一般企業への就労のほか、就労継続支援のA型・B型へ移行する方法があります。
就労継続支援A型は、利用者が雇用契約を結び、適切な支援を受けながら就労できるサービビスです。対して就労継続支援B型は、雇用契約を結ばず、福祉支援を受けながら就労に必要な訓練をおこなうサービスです。
また、一般企業に就職する場合は、さらに3通りの方法があります。一般雇用枠で就職する場合は、事業主に障害者だと伝えずに就職する「クローズ雇用」と、事業主に障害者だと伝えて就職する「オープン雇用」の2つです。もう一つは、障害者雇用枠で就職する方法です。自身の働きやすさや周りとの関わり方を考えて、雇用枠を選択するとよいでしょう。
就労継続支援A型は、利用者が雇用契約を結び、適切な支援を受けながら就労できるサービビスです。対して就労継続支援B型は、雇用契約を結ばず、福祉支援を受けながら就労に必要な訓練をおこなうサービスです。
また、一般企業に就職する場合は、さらに3通りの方法があります。一般雇用枠で就職する場合は、事業主に障害者だと伝えずに就職する「クローズ雇用」と、事業主に障害者だと伝えて就職する「オープン雇用」の2つです。もう一つは、障害者雇用枠で就職する方法です。自身の働きやすさや周りとの関わり方を考えて、雇用枠を選択するとよいでしょう。
就労移行支援事業所に通うメリットを理解して、就職につなげよう
就労移行支援事業所は、それぞれに特徴があり、自分に合う事業所を選ぶのは簡単ではないでしょう。しかし、自己理解・障害理解を深めることで自分に合うはたらき方に気づけたり、他者とはたらくイメージにもつながったりと、通所するメリットもあります。自分に合う事業所を選ぶためには、「できていること、できていないことをきちんと整理する」「自身の障害特性としっかりと向き合う」「事業所の特徴をしっかり見定める」など、事前の準備が必要です。そのうえで、見学や体験等を通して、事業所の特徴や訓練内容が自分自身に合っているかを見極めたうえで選ぶとよいでしょう。
執筆 : ミラトレノート編集部
パーソルダイバースが運営する就労移行支援事業ミラトレが運営しています。専門家の方にご協力いただきながら、就労移行支援について役立つ内容を発信しています。
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