ミラトレノート
就労移行支援の
基礎
知識

障害福祉サービスの利用を検討しているものの、「自立訓練と就労移行支援は何が違うのか」「自分にはどちらが向いているのか」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。自立訓練(生活訓練)は、生活リズムの安定や日常生活に必要なスキルの習得を目指すサービスです。一方、就労移行支援は一般企業への就職を目標に、就職活動や職業訓練をサポートするサービスです。
どちらも障害のある方や難病のある方を支援する障害福祉サービスですが、目的や対象者、支援内容には違いがあります。そのため、自分の状況や目標に合わせてサービスを選ぶことが大切です。
本記事では、自立訓練の中でも「自立した生活に向けて生活能力の維持・向上」を目指す「生活訓練」を中心にサービスの概要や就労移行支援との違いについて解説します。
【この記事で分かること】
●自立訓練の概要と、生活訓練事業所の種類
●自立訓練(生活訓練)と就労移行支援との違い
●自立訓練(生活訓練)と就労移行支援の併用や移行はできるのか
目次
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・自立訓練とは
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└自立訓練(生活訓練)事業所の種類
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・自立訓練(生活訓練)と就労移行支援との違い
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・自立訓練(生活訓練)と就労移行支援の比較表
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└自立訓練(生活訓練)の対象者
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└自立訓練(生活訓練)の利用期間
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└自立訓練(生活訓練)の利用料金
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└自立訓練(生活訓練)の工賃・賃金
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└通所頻度・主なプログラム
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└卒業後の主な進路・就職後の支援
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・自立訓練(生活訓練)と就労移行支援の併用はできる?
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└自立訓練(生活訓練)から就労移行支援への移行は可能
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・自立訓練(生活訓練)と就労移行支援に関するよくある質問
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└Q.自立訓練(生活訓練)と就労移行支援を併用する場合は何に気を付ければ良いですか?
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└Q.自立訓練(生活訓練)と就労移行支援、どちらを先に利用すべき?切り替えのタイミングを教えてください。
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└Q.自立訓練(生活訓練)や就労移行支援を利用したい場合、まずどうすれば良いですか?
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・自立訓練(生活訓練)と就労移行支援、どちらを選ぶか迷ったときは
自立訓練とは
出典:厚生労働省『令和6年社会福祉施設等調査の概況 』
自 立訓練(生活訓練)事業所の種類
| 事業所の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 通所型 |
基本的に、自宅から週5日ほど通い、終日利用できる事業所です。継続的に通うことで、生活リズムや活動能力の向上を期待できます。体調などに応じて週1日・短時間から通所を開始できる場合もあります |
| 訪問型 | 支援員が自宅を訪問し、1対1で訓練を行います。体力的に外出できない人や引きこもりがちの人、グループワークに抵抗感をもつ人も、安心して訓練を受けられるでしょう |
| 宿泊型 | 一定期間、事業所に宿泊して、夜間に訓練や支援を受けられます。仕事やほかの障害福祉サービスと両立したい人向けのサービスです |
自立訓練(生活訓練)と就労移行支援との違い
- 自立訓練(生活訓練)
●目指すゴール:自立
●利用者の目的:生活能力の向上、自己管理能力の向上、コミュニケーション能力の向上、体力の向上、レクリエーション、就労の準備
●プログラム内容の一例:入浴や食事、家事などの訓練、障害特性への理解、伝える力・聞く力を身につける、スポーツ、ビジネスマナーなど
●主な次のステップ:就職活動、福祉就労、療養 - 就労移行支援
●目指すゴール:就労
●利用者の目的:就労に向けた能力の向上
●プログラム内容の一例:ビジネススキル、体調管理、就職活動のサポート
●主な次のステップ:就職
自立訓練(生活訓練)と就労移行支援の比較表
ここでは、自立訓練(生活訓練)の利用を検討している人に向けて、対象者や利用できる期間、利用料金などの基本情報を就労移行支援と比較しながらご紹介します。
| 自立訓練(生活訓練) | 就労移行支援 | |
|---|---|---|
| 目的 | 自立 | 就労 |
| 対象者 | 主に知的障害・精神障害のある方 | 一般就労を目指している障害のある方 |
| 利用期間 | 原則2年(条件により最長3年) | 原則2年(条件により最長3年) |
| 種類 | 通所型、訪問型、宿泊型 | 通所型 |
| 利用料金 | 0~3万7,200円 ※前年度の収入によって異なる |
0~3万7,200円 ※前年度の収入によって異なる |
| 工賃・賃金 | 原則なし(一部事業所では支給される場合あり) | 原則なし(一部事業所では支給される場合あり) |
| 通所頻度・主なプログラム | 生活リズムの安定、コミュニケーション訓練、金銭管理など | ビジネスマナー、職業訓練、就職活動支援など |
| 卒業後の主な進路・就職後の支援 | 就職活動、進学、福祉就労、療養 | 一般企業への就職一般就労、復職 |
自立訓練(生活訓練)の対象者
自立訓練(生活訓練)の対象となりうる生活面の困難をチェックリストにまとめました。多く当てはまる人は、自立訓練(生活訓練)の利用を検討してみても良いでしょう。
| 生活リズムが不規則 | □ |
| 身だしなみに気を配れない | □ |
| 身の回りのことは家族まかせ | □ |
| 周囲の人とのコミュニケーションに苦手意識がある | □ |
| 怒りや悲しみなど感情への対処が苦手 | □ |
| 対人トラブルが多い | □ |
| 医師の指示どおりに、通院や服薬を行うことが難しい | □ |
| 金銭管理に不安がある | □ |
| 健康保険や年金など社会保障制度について理解できていない | □ |
| 一人で公共交通機関を利用したり、外出したりすることが難しい | □ |
| 自分がはたらくイメージを思い描けない | □ |
| 将来の目標がはっきり定まっていない | □ |
自立訓練(生活訓練)の利用期間
自立訓練(生活訓練)の利用料金
| 区分 | 世帯の収入状況 | 負担上限月額 |
|---|---|---|
| 生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 低所得 | 市町村民税非課税世帯(※1) | 0円 |
| 一般1 | 市町村民税課税世帯 (所得割16万円 ※2 未満) |
9,300円 |
| 一般2 | 上記以外 | 3万7,200円 |
(※1)3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入がおおむね300万円以下の世帯が対象 (※2)収入がおおむね670万円以下の世帯(18歳以上の場合は、障害のある当事者とその配偶者)が対象 出典:厚生労働省『障害者の利用者負担』 上記は障害福祉サービスに共通しているため、就労移行支援も同様です。交通費は自治体によって助成となる場合や、交通費補助を行う事業所もあります。
自 立訓練(生活訓練)の工賃・賃金
通所頻度・主なプログラム
就労移行支援では、通所型が一般的で、ビジネスマナーやパソコンスキルの習得、就職活動のサポートなど、就労に向けたプログラムが中心となっています。
卒業後の主な進路・就職後の支援
就労移行支援の場合は、利用終了後は一般企業への就職や職場復帰を目指します。就職後は職場定着に向けた支援を受けられます。
自立訓練(生活訓練)と就労移行支援の併用はできる?
自立訓練(生活訓練)から就労移行支援への移行は可能
まずは自立訓練(生活訓練)で生活リズムや体調を整え、その後に就労移行支援へ移行して就職準備を進めるケースも少なくありません。
- 移行の例
●1年〜1年半ほど自立訓練(生活訓練)に通所後、就労移行支援に移行する
●自立訓練を半年ほど利用して生活が安定したため、支援計画を見直し、就労移行支援に切り替える
利用者の状況や目標に応じて、支援機関や相談支援専門員などに相談しながら適切なサービスを選択することが大切です。
自立訓練(生活訓練)と就労移行支援に関するよくある質問
Q.自立訓練(生活訓練)と就労移行支援を併用する場合は何に気を付ければ良いですか?
Q.自立訓練(生活訓練)と就労移行支援、どちらを先に利用すべき?切り替えのタイミングを教えてください。
一方、就労移行支援は、継続して通所できる状態にあり、はたらく目標がある場合に向いています。多くの事業所では見学や体験利用ができるため、実際の雰囲気や通所の負担感を確認してみましょう。さらに迷うときは計画相談支援や医師に相談し、無理なく進めてください。
Q.自立訓練(生活訓練)や就労移行支援を利用したい場合、まずどうすれば良いですか?
受給者証の申請と並行して、自分に合った事業所を探し、見学や体験利用を行います。
自立訓練(生活訓練)と就労移行支援、どちらを選ぶか迷ったときは
原則として、両サービスの併用はできませんが、自立訓練(生活訓練)でしっかりと生活の基盤を固めてから、就労移行支援で就労を目指す道もあります。どちらが自分に合っているか迷う場合は、自立訓練(生活訓練)と就労移行支援の両方を見学して、比較検討してみてはいかがでしょうか。
就労移行支援事業所「ミラトレ」では、一人ひとりの能力や特性に合わせたトレーニングを行っています。健康管理や生活管理の方法を身につけながら、パソコンスキルやビジネスマナーなどのビジネススキルを習得できます。実際にはたらくイメージをもてるよう、擬似就労などの実践的なトレーニングを重視しています。また、就職活動のサポートはもちろん、就職後の定着支援にも力を入れています。「就労移行支援について詳しく知りたい」「どの福祉サービスを利用すべきかアドバイスがほしい」という方はお気軽にご相談ください。
監修者:戸田 幸裕(とだ ゆきひろ)
パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー
上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】
■国家資格キャリアコンサルタント
■障害者職業生活相談員
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