ミラトレノート
就労移行支援の
基礎
知識



就職活動をする上で避けて通れないのが面接です。面接は、採用の合否を左右する重要な役割を担っており、やり直しが利きません。失敗しないためにも、事前に入念な準備や対策をおこなって、本番での緊張を少しでもやわらげられると良いでしょう。障害や難病のある人の就労を支援する就労移行支援事業所では、面接対策の講座やプログラムを実施しています。履歴書や面接問答集の添削、実際の面接を想定したロールプレイングなどさまざまな支援をおこなっています。この記事では、就職活動における面接練習の必要性や面接練習の前にすべき準備、おすすめの練習方法などについて解説します。
就職活動における面接練習は必要か
面接は、就職活動においてほぼ確実に実施される要素であり、選考の合否を左右する重要な役割を担っています。
面接では、初対面の面接官からの質問に適切に返答する必要があります。さらに、限られた時間内で志望動機や自分の長所・短所などをアピールしなければなりません。そのため、事前に練習をせずに面接に臨んでしまうと、スムーズな受け答えができず、アピールが不十分で失敗する可能性があります。
面接では、初対面の面接官からの質問に適切に返答する必要があります。さらに、限られた時間内で志望動機や自分の長所・短所などをアピールしなければなりません。そのため、事前に練習をせずに面接に臨んでしまうと、スムーズな受け答えができず、アピールが不十分で失敗する可能性があります。
面接練習をするメリット
面接は、うまく話せなかったりマナーに問題があったりしても、やり直しできません。チャンスは一度きりしかないので、後悔しないためにも事前に練習しておくことが大切です。面接練習には、スムーズに話せるようになる以外にも次のようなメリットがあります。
- メリット
・身だしなみや持ち物、表情、視線など、見た目の印象を改善できる
・自然な受け答えを身につけられて、どのような質問にも余裕をもって対応できるようになる
・面接について理解が深まり、不安や疑問を解消できる
・自己理解・障害理解が深まり、他者にわかりやすく伝えられるようになる
・口グセや他責傾向などに気づき、話し方や伝え方の印象を改善できる など
面接練習では、入室から退室まで一連の流れをシミュレーションします。質問の受け答えや自己PRの練習も実際にロールプレイングするため、「どのように振る舞えば良いのか」「自分はしっかりとできているだろうか」など不安や疑問の解消につながります。余裕をもって本番に挑めることで、自然な受け答えができたり、自信をもって対応できたりするようになります。 落ち着いた対応は面接官に良い印象を与えるため、大きなメリットです
また、面接では志望動機や自身の強みをアピールするだけでなく、弱みや障害特性についても伝えなくてはいけない場合があります。その際に、落ち着いて客観的に伝えるには自己理解・障害理解が不可欠となります。面接練習で質疑応答を繰り返すことによって、自身の考えが整理され、理解を深められるようになるでしょう。
本番を想定して練習すると、自身の話すスピードや声の大きさ、話しているときの姿勢や仕草などを客観視できます。「早口に聞こえる」「内容がわかりにくい」など、イメージしていた自分と実際の自分との違いに気づき、改善できるのもメリットのひとつと言えます。
また、面接では志望動機や自身の強みをアピールするだけでなく、弱みや障害特性についても伝えなくてはいけない場合があります。その際に、落ち着いて客観的に伝えるには自己理解・障害理解が不可欠となります。面接練習で質疑応答を繰り返すことによって、自身の考えが整理され、理解を深められるようになるでしょう。
本番を想定して練習すると、自身の話すスピードや声の大きさ、話しているときの姿勢や仕草などを客観視できます。「早口に聞こえる」「内容がわかりにくい」など、イメージしていた自分と実際の自分との違いに気づき、改善できるのもメリットのひとつと言えます。
面接練習の前にするべきこと
面接練習をおこなう前に、あらかじめ以下の点について決めておくと効率良く練習ができます。
- 練習前に考えておくこと
・自己理解、障害理解
・企業研究、業界研究を踏まえた志望動機
・職務経歴やスキルを踏まえた自身の長所短所、自己PRを書き出す など
自己理解・障害理解
面接に合格して、希望する企業への就職を実現するためには、自己理解が不可欠です。「自分の職務経験やビジネススキルは何か」を整理せずに面接に臨むと、アピールできないまま面接が終わってしまいます。
また、発達障害や精神障害、難病など、仕事上で困難さがある場合には、障害理解が大切です。特に、障害者雇用ではたらく際には、障害理解から導き出された「配慮事項」について企業側に説明する必要があります。自身の障害特性や困りごとへの対処方法について理解を深められれば、配慮事項を企業にわかりやすく伝えられるようになります。配慮事項が明確になっていると自身のはたらきやすさにつながるだけでなく、企業にとっても安心材料となるため、選考の際、プラスにはたらく可能性があります。
また、発達障害や精神障害、難病など、仕事上で困難さがある場合には、障害理解が大切です。特に、障害者雇用ではたらく際には、障害理解から導き出された「配慮事項」について企業側に説明する必要があります。自身の障害特性や困りごとへの対処方法について理解を深められれば、配慮事項を企業にわかりやすく伝えられるようになります。配慮事項が明確になっていると自身のはたらきやすさにつながるだけでなく、企業にとっても安心材料となるため、選考の際、プラスにはたらく可能性があります。
企業・業界研究
志望動機は、選考基準において重要な項目です。入社意欲や熱意を伝えるためにも、「なぜこの企業ではたらきたいのか」「どのようなキャリアプランを考えているのか」を明確化し、面接官の印象に残る志望動機を準備する必要があります。
企業理念やビジョン、事業内容、業界などについての考えや理解度を、面接で質問されるケースもあります。受け答えできるよう、事前に確認しておきましょう。
また、企業や業界について調べ、自分のやりたいことと合致しているかどうかを確認することも大切です。よく調べて納得しておかないと、入社後に「思っていた仕事ではなかった」「社風が合わなかった」と早期離職に至る可能性も少なくありません。
企業理念やビジョン、事業内容、業界などについての考えや理解度を、面接で質問されるケースもあります。受け答えできるよう、事前に確認しておきましょう。
また、企業や業界について調べ、自分のやりたいことと合致しているかどうかを確認することも大切です。よく調べて納得しておかないと、入社後に「思っていた仕事ではなかった」「社風が合わなかった」と早期離職に至る可能性も少なくありません。
回答や自己PRを書き出す
面接でよく聞かれる質問や自己PR内容について、あらかじめ回答を書き出しておくのも効果的です。以下は、面接で聞かれることが多い質問の一例です。
- 質問例
・自己紹介をお願いします
・志望動機を教えてください
・あなたの一番の強みは何ですか?
・あなたの長所と短所を教えてください
・障害が発生した きっかけと、通院に至るまでの経緯を説明してください
・現在の体調を教えてください
・どのようなときに不調になりがちですか?またそのときの対処法はおもちですか?
・職場に求めたい合理的配慮はありますか?
・はたらく上で何か配慮することはありますか?
・これまでの経験で最も苦労した経験について、どのように解決・克服しましたか?
・入社後、どのように活躍したいですか?(キャリアプランはありますか?)
・弊社について何か質問はありますか? など
文章にすることで、頭の中にあったイメージを具体的に可視化できるだけでなく、理路整然と説明できるようになります。矛盾がなく、筋道の通ったわかりやすい回答により、面接官の印象を高められるでしょう。
就労移行支援でおこなわれる面接対策
就労移行支援の面接対策の内容
就労移行支援とは、障害や難病のある人が、一般企業への就職を目的としたスキル習得やトレーニングなど、就職活動におけるサポートを受けられるサービスです。
ほとんどの就労移行支援事業所では、基本的なパソコンスキルの講座を提供しています。中には、プログラミングやWebデザインなどを学べる事業所もありますが、提供されるプログラムや講座は事業所によって異なるため事前の確認が必要です。
就労移行支援事業所「ミラトレ」では、主に事務職に必要とされる下記のようなパソコンスキルが学べます。
ほとんどの就労移行支援事業所では、基本的なパソコンスキルの講座を提供しています。中には、プログラミングやWebデザインなどを学べる事業所もありますが、提供されるプログラムや講座は事業所によって異なるため事前の確認が必要です。
就労移行支援事業所「ミラトレ」では、主に事務職に必要とされる下記のようなパソコンスキルが学べます。
- 講座例
・短所長所など自己理解
・障害特性への理解、説明方法
・自己PR
・志望動機の作成支援
・面接問答集の作成
・模擬面接
ミラトレでは、まず模擬面接の前に長所短所の洗い出しや障害特性への理解を深めることからはじめます。就職を目指す通所者本人の自己理解ができた上で、志望動機の作成や模擬面接へと移ります。
模擬面接では、スーツを着用して実際の面接形式でおこなう ほか、オンライン面接の練習にも対応しています。オンライン面接の練習では、ビデオ通話ツールの使い方や留意点の説明を受けた上で、実際に面接官役のスタッフとビデオ通話をおこなう 練習もあります。
さらに、「ミラトレ」では、障害のある人の就職・転職支援に特化したdodaチャレンジと連携しています。dodaチャレンジのキャリアアドバイザーが面接官役になり、現状に即したアドバイスやフィードバックがもらえるのも魅力のひとつです。
一人ひとりの特性や状況に応じた、きめ細やかなサポートや個別対応が受けられるのが就労移行支援の特徴です。
ミラトレで受けられる就職支援について詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
※関連記事:ミラトレ8つのこだわり「細やかな就職支援」
模擬面接では、スーツを着用して実際の面接形式でおこなう ほか、オンライン面接の練習にも対応しています。オンライン面接の練習では、ビデオ通話ツールの使い方や留意点の説明を受けた上で、実際に面接官役のスタッフとビデオ通話をおこなう 練習もあります。
さらに、「ミラトレ」では、障害のある人の就職・転職支援に特化したdodaチャレンジと連携しています。dodaチャレンジのキャリアアドバイザーが面接官役になり、現状に即したアドバイスやフィードバックがもらえるのも魅力のひとつです。
一人ひとりの特性や状況に応じた、きめ細やかなサポートや個別対応が受けられるのが就労移行支援の特徴です。
ミラトレで受けられる就職支援について詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
※関連記事:ミラトレ8つのこだわり「細やかな就職支援」
面接練習の流れ
就労移行支援でおこなう 面接練習は、一般的な面接練習と同じです。面接当日の一連の流れをもとに、模擬面接をおこないます。 一般的な面接における当日の流れを下記で紹介します。
- <訪問・受付>
・10分前までに到着する
・スマートフォンの電源を切る
・コートやマフラーなどの防寒具は館内に入る前に脱ぐ
・受付で「本日●時に□□様と面接のお約束をしております△△と申します」と伝える - <面接前の控室>
・私語は控え、静かに待機する
・座り方にも注意する - <入室>
・呼ばれたらノックを3回する
・「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」と返事をし、ドアを開けて入室する
・静かにドアを閉める
・面接官に向き直り、目を見て「○○です。本日はお忙しい中、ありがとうございます。よろしくお願いします」と一礼する
・面接官から「お座りください」と勧められてから着席する - <面接中>
・適切な言葉遣いを心がける
・適した声のトーンや表情を意識する
・面接官の目を見てゆっくりはっきり話す
・発言するときは相手が話し終えるまで待つ
・面接官の話にうなずいたり相づちを打ったりする
・聞かれていないことは話さない - <退室>
・面接官から面接終了を告げられたら、椅子から立ち上がって「ありがとうございました」と一礼してからドアへ移動する
・ドアの手前でもう一度一礼し、退室する
・防寒具などは建物を出てから着用する
・建物を出るまで気を抜かない
企業によっては、控室が用意されていなかったり、面接室で面接官を待つことになったりと、流れが異なります。当日、落ち着いて行動できるよう、さまざまなパターンを想定して練習すると良いでしょう。
一人でもできる面接練習
ここでは、一人でできる効果的な面接の練習方法について2つ紹介します。
- 面接の練習方法
・面接動画を参考にする
・受け答えを繰り返し練習する
・面接練習を動画撮影する
面接動画を参考にする
YouTubeや就活情報サイトなどで公開されている、面接動画を参考にするのも効果的です。面接のお手本やマナーを解説したものから、よくある失敗を取り上げたものなど面接に関する動画があります。
また、面接官が質問を投げかけてくる動画を利用して、面接練習をするのもおすすめです。さまざまなパターンの動画を視聴して、臨機応変に対応できるスキルを身につけましょう。
また、面接官が質問を投げかけてくる動画を利用して、面接練習をするのもおすすめです。さまざまなパターンの動画を視聴して、臨機応変に対応できるスキルを身につけましょう。
受け答えを繰り返し練習する
面接での受け答えを繰り返し練習します。声のトーンや話すスピード、表情などにも注意しながら、何度も練習しましょう。暗唱でき、スムーズな受け答えが自然とできるようになるまで練習することで、自信をもって本番に臨めます。
面接練習を動画撮影する
スマホやカメラを使って、面接練習している自分を撮影するのもおすすめです。面接官の目線で確認できるよう、動画は自身の正面にセットすると良いでしょう。自分の動きや話しているときの表情、視線などを客観視できます。
主なチェックポイントは以下の通りです。
主なチェックポイントは以下の通りです。
- チェックポイント
・身だしなみは適切か
・姿勢は良いか
・表情は硬くないか
・適切な場面で笑顔を見せているか
・話す速さは適切か
・声の大きさ・トーンは適切か
・視線を意識できているか
・回答時間は適切か
・体や手足を不必要に動かしていないか
・お辞儀の角度は正しいか など
一人での面接練習だけでは不安な場合、ハローワークなど 第三者との面接練習も取り入れると良いでしょう。
面接練習の注意点
面接練習をおこなう 際、以下の点に注意して練習に取り組むと良いでしょう。
・マナーを確認する
・第三者に見てもらう
・マナーを確認する
・第三者に見てもらう
マナーを確認する
一般社会における常識やマナーを確認しましょう。特に、これまで社会ではたらいた経験がない人などは、身だしなみや挨拶、面接時の基本的なマナーについて学ぶ必要があります。自分では常識だと思っていても、マナーに反していたり、相手からの印象を悪くしたりしてしまう場合があります。
いくら面接での受け答えが優秀でも、 姿勢や態度、身だしなみなど基本的なマナーができていなければ面接を合格することはできません。
いくら面接での受け答えが優秀でも、 姿勢や態度、身だしなみなど基本的なマナーができていなければ面接を合格することはできません。
第三者に見てもらう
面接練習は、第三者に見てもらうことをおすすめします。客観的視点によって、 自分では気づけない間違いや改善点を見つけてもらえるため、効果的な練習ができます。
知人や家族だけでなく、可能であれば専門の就活支援機関やプロのキャリアアドバイザーなどに見てもらい、アドバイスや指導を受けると良いでしょう。
知人や家族だけでなく、可能であれば専門の就活支援機関やプロのキャリアアドバイザーなどに見てもらい、アドバイスや指導を受けると良いでしょう。
就労移行支援事業所「ミラトレ」の面接対策はプロがサポート
今回は、面接対策の必要性や流れ、練習方法について解説するとともに、就労移行支援事業所での面接練習についても紹介しました。面接は、就職活動において重要度の高い要素のひとつです。やり直しの効かない一発勝負のため、入念な準備や対策が求められます。
就労移行支援事業所「ミラトレ」では、はたらき続ける力を養うために、一人ひとりの障害や特性に応じたトレーニングをおこなっています。就労に向けたトレーニングだけでなく、面接対策をはじめとした幅広い就職支援をしています。
また、ミラトレでは、障害のある人に特化した就職・転職支援サービス「dodaチャレンジ」のキャリアアドバイザーによる面接練習もおこなっています。 プロに指導・アドバイスしてもらえるのも、ミラトレの強みです。就労移行支援における面接対策や講座について知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
就労移行支援事業所「ミラトレ」では、はたらき続ける力を養うために、一人ひとりの障害や特性に応じたトレーニングをおこなっています。就労に向けたトレーニングだけでなく、面接対策をはじめとした幅広い就職支援をしています。
また、ミラトレでは、障害のある人に特化した就職・転職支援サービス「dodaチャレンジ」のキャリアアドバイザーによる面接練習もおこなっています。 プロに指導・アドバイスしてもらえるのも、ミラトレの強みです。就労移行支援における面接対策や講座について知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

執筆 : ミラトレノート編集部
パーソルダイバースが運営する就労移行支援事業ミラトレが運営しています。専門家の方にご協力いただきながら、就労移行支援について役立つ内容を発信しています。
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