ミラトレノート
就労移行支援の
基礎
知識

一般企業への就職を目指す障害のある方の中には、職歴がないあるいは就労経験が乏しい、ブランクがあるなどの理由で、なかなか採用に結びつかない方もいるかもしれません。そのような方が就職への段階的なステップを踏めるときに役立てていただきたいのが「障害者トライアル雇用」と「チャレンジ雇用」という制度です。
「障害者トライアル雇用」は、何らかの理由で就職に不安のある人が、一般企業で一定期間試しにはたらいてみる制度です。一方の「チャレンジ雇用」とは、就労経験の少ない障害のある人が一定の期間、国や地方公共団体の機関で非常勤職員としてはたらき、その後一般企業などへの就職へとつなげる制度を指します。はたらく先が一般企業か公共機関かといった違いがあることを覚えておくとよいでしょう。
障害者トライアル雇用とは
障害者トライアル雇用の対象となる人
障害者トライアル雇用は、障害があることに加え、以下の条件のいずれかに当てはまる人が対象となります。
- (1)これまでにはたらいたことのない職業に挑戦してみたい方
- (2)過去2年以内に2回以上離職や転職を繰り返しており、長くはたらき続けられる職場を探している方
- (3)直近のはたらいていない期間が6カ月を超えているが、再び就職しようと考えている方
- (4)薬重度身体障害、重度知的障害、精神障害のうちいずれかのある
※4の方は、1~3の要件に関わらず、障害者トライアル雇用の対象になります。
雇用期間と応募方法
障害者トライアル雇用への応募は、ハローワークや民間の職業紹介事業者を通して行います。「障害者トライアル雇用求人」を探し、応募しましょう。書類選考がないため、応募した人は必ず面接へと進めます。ハローワークには障害について専門的な知識をもつ担当者が、就職に関する相談に応じる「障害者専門窓口」がありますので、相談するとよいでしょう。
トライアル雇用のメリット
- 自分の適性と新しい仕事が合っているかを見極められる
- はたらく前の不安を軽減できる
- 新しい職業に挑戦できる
- 面接までのハードルが低い
- 賃金を受け取りながらスキルを習得できる
また、一般的な求人は書類選考から始まることが多いですが、トライアル雇用への応募は面接から始まります。選考のハードルが一般的な求人よりも低くなる点もメリットとして挙げられるでしょう。今まで経験したことのない職業に挑戦できる利点もあります。トライアル雇用中は、実際に業務を行いますので、業務を通して新しいスキルを身につけることもできるでしょう。
チャレンジ雇用とは
トライアル雇用同様に、はたらいた経験がない方や乏しい方、はたらくことに不安があり就職に向け経験を積みたい方などが活用できます。
チャレンジ雇用の推進が打ち出されている背景には、「障害者自立支援法」の施行があります。障害者が地域で安心して暮らせる社会の実現のために、障害者の就労支援が本格的に強化されたのです。その後成長力底上げ戦略(基本的な構想)が提案され、福祉から雇用への「重点施策実施5か年計画」が策定されました。この中でチャレンジ雇用の促進と拡大が大きく打ち出され、各府省・各自治体でチャレンジ雇用を実施することとされたのです。
チャレンジ雇用の対象となる人
雇用期間と応募方法
チャレンジ雇用の求人は、ハローワークで見つけることができます。障害者職業センターや就労移行支援事業所でも、チャレンジ雇用の求人を探すことができます。応募はハローワークを通して行いますので、ハローワークで求職者登録をしておくとよいでしょう。
チャレンジ雇用のメリット
- 職歴が得られる
- 一定期間はたらけた実績になる
- 国や地方自治体ではたらいた経験が自信につながる
- 賃金を受け取りながら企業での就労を目指せる
就職事例:トライアル雇用にチャレンジして得た多くの気づき
まとめ
監修者:戸田 幸裕(とだ ゆきひろ)
パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー
上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】
■国家資格キャリアコンサルタント
■障害者職業生活相談員
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