就職事例2021/9/28

  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE
  • Email

はたらきたい気持ちが湧き上がってきてからの再就職

事務職/特例子会社
福祉サービスを活用し就職を目指す

福祉サービスを活用し就職を目指す

40代/男性/パニック障害・うつ病

今回紹介するのは、パニック障害とうつ病のある40代男性の就職事例です。業務量の増加に伴うストレスからパニック障害とうつ病を発症したMさんが、ミラトレを利用して就職するまでのストーリーと現在の様子をご紹介します。

突然のパニック状態で緊急搬送されパニック障害とうつ病を発症

ソフトウェア業界で正社員としてはたらいていたMさんですが、業務量が増えたことで過剰なストレスを抱えていたそうです。ある日、突然パニック状態に陥り緊急搬送されました。そこで医師からパニック障害とうつ病の診断を受けます。
完璧主義な一面があり、「ここまでやればいい」と柔軟に対応できず、業務過多に陥ってしまったのではないかと想像します。緊急搬送をきっかけに退職し、それから数年間ひきこもった生活を送っていました。

病状が落ち着いてきた頃、はたらきたい気持ちが湧き上がってきたそうです。そうはいっても、社会と離れていた期間が長いことから、変化に対応できるか不安もありました。一人で再就職を目指すのは難しいと考え、社会のさまざまなサポートを活用することにしました。

福祉サービスを活用し就職を目指したい

自分でさまざまな福祉サービスについて調べ、就労移行支援事業所を利用して就職を目指したいと考えるようになります。就労支援相談センターへ相談に行った際、センターの方から、まずはいろいろな事業所を見学してみてはどうかとアドバイスされたのがきっかけだったようです。そんな中、ミラトレにも見学に来ていただきました。事業所の雰囲気が合っていると感じたこと、総合人材サービスパーソルグループの特例子会社であるパーソルチャレンジが運営している点に魅力を感じてもらえ、利用を決めていただきました。

見学に来られた際のMさんからは、長い間ひきこもっていたせいか、あまり人を信用していないような冷たい印象を受けます。受け答えはスムーズなものの、人とのコミュニケーションは苦手そうな印象でした。一方で、自身の障害についてはしっかりと受容できていると感じます。加えて、自分の障害以外のさまざまな障害特性についても、理解できていたようでした。

興味の幅を広げ、新しい分野にも挑戦を

これまでの就労経験から、PCを使ったプログラムが得意でした。PC関連のプログラムに重点を置きながらも、コミュニケーションプログラムや生活プログラムも受けてもらい、興味の幅を広げてもらいました。支援員からは、新しく興味を持てそうな分野の開拓にも挑戦してみましょうとアドバイスします。

もともとこだわりが強いタイプで、支援員の意見を素直に受け入れるのが難しいようでした。少しずつ信頼関係を築いていき、わかってもらえるようになったと感じています。例えば、制作物の出来栄えがとてもよかった時には褒めるなど、本人の自信につながるように声がけを工夫し、信頼関係を築いていきました。

通所開始当初の様子やその後の変化

ミラトレ利用当初から通所に必要な体力が備わっており、体調を崩すこともなく安定して通所できました。
トレーニングの中で大きく成長したと感じているのが、人とのコミュニケーション面です。さまざまな年代の利用者同士でおこなうグループワークでは、最初は発言も少なく、俯瞰して見ている様子でした。しかし、徐々に表情も柔らかくなり、冗談を交えながら話すようになったのです。通所期間が経つにつれ、他の利用者からPC操作やミラトレでの過ごし方について質問されることも多く、笑顔で優しく丁寧に答えている様子も見られました。

事前準備万端で臨んだ就職活動

週5日安定して通所できており、スキルも高かったことから、ミラトレ利用開始から半年後に就職活動を開始されました。就職活動では、事前準備をしっかりとおこなったMさん。模擬面接や書類作成も細部までこだわり、手を抜くことはありませんでした。面接においては、声が小さかったり、緊張から表情が硬くなったりといった課題がありましたが、練習を重ねることで徐々に改善することができました。

前職の経験からソフトウェア業界の会社にも応募しましたが、ブランクを理由に落とされることもしばしば。そこから職種の幅を広げ、PCスキルを活かせる事務職も視野に入れて就職活動を進めます。そして、ミラトレ通所開始から10カ月後、内定を得ることができました。

採用実習のデータ入力も完璧だった

現在、ある特例子会社の事務職としてはたらいています。オンラインでの採用実習を受けましたが、データ入力はミスもなく完璧だったというフィードバックをもらっています。

就職先の企業には、業務量が多くなると対処の仕方がわからなくなってしまうので、あらかじめ業務量を伝えてほしいと配慮を求めています。Mさんからは定着支援の中で、「もっとできるのに『最初から飛ばさなくていい』と上司に言われた」と相談を受けました。体力的にも問題ないため、もっとはたらけるのにという気持ちがあったようです。支援員は、上司とよく話し合うよう助言し、折り合いがつかなければ支援員も交えての話し合いもできると提案します。実際に支援員が間に入ることはなく、きちんと企業側と話し合いができたようでした。

社会の役割の一端を担いたい

現在は、体調も勤務も安定しているようです。静かな環境でPCスキルを活かしたはたらき方ができる点が、企業とマッチしたポイントだと感じています。フルタイムではたらきたい気持ちも強く、社会と離れていた期間にさまざまなサポートを受けた経験を活かし、今後は社会に貢献していきたいと話しています。

※プライバシー保護のため、事実を元に文章を一部再構成しています。


 

執筆 : ミラトレノート編集部

パーソルチャレンジが運営する就労移行支援事業ミラトレが運営しています。専門家の方にご協力いただきながら、就労移行支援について役立つ内容を発信しています。