精神障害者の就職事例

精神障害のある方の就職・雇用事例をご紹介します。ミラトレでご支援した事例を元に、就労移行支援員が語る、一人ひとりの就職ストーリーです。今後の事業所選定や就職活動にお役立てください。

精神障害とは?

精神障害とは、精神疾患のため精神機能に障害がおきて、日常生活や社会参加がうまくできなくなっている状態をいいます。悪化すると、「物事の判断」や「行動をコントロールする力」が大きく低下することがあります。「精神疾患」という言葉の印象だけで、誤解や偏見、差別の対象とならないよう、正しい知識を社会へ広めていくなど、意識改革が必要と言われています。

〈統合失調症〉
被害妄想・幻聴や幻覚・突然に興奮してしまう・思考が乱れる・感情の表現ができなくなる・やる気や意欲が低下して閉じこもりがちになる、といった症状があります。10代前半から20代に発症することが多く、症状は長期にわたる傾向があります。薬物療法で改善することも多く、再発予防のためも、通院と服薬が有効です。
〈気分障害(躁うつ病、うつ病、躁病)〉
うつ状態では、憂うつが続く・やる気や意欲が低下する・悲観的になる、といった症状から、眠れない・食欲がなくなる、という状態になることもあります。うつ状態が続いた場合は、自分を傷つけるような行動をしないように注意します。躁状態では、強すぎる爽快分・眠らなくなるほどの活動意欲・尊大なふるまいや怒りっぽさ・お金の使い過ぎ、といった行動から起きるトラブルに注意します。 薬物療法などで改善することも多く、再発予防のためにも、精神療法や服薬が有効です。
〈神経症・ストレス関連障害(パニック障害、恐怖症、強迫性障害)〉
パニック障害は、強い不安・心臓がドキドキする・呼吸がしづらく息苦しい、といった症状が突然に起きます。 恐怖症は、他者との関わりに強い恐怖感が起きて、日常生活が難しくなります。 強迫性障害は、わかっていても何度も確認してしまうなど、強いこだわりが起きます。
〈パーソナリティ障害〉
物事の受け取り方や人間関係において、強い性格の偏りが起きることにより、激しく感情的になる・衝動的になる・無関心になるなど、自分をコントロールすることが難しくなります。本人や周囲の人々に、苦痛やストレスをもたらしがちです。

【精神障害があっても、無理なく働き続けるための4つのポイント】

  • 障害者手帳を持っているか、持っていない場合は取得する予定があるか
  • 現在の症状・疾患の状況
  • これまでの職歴
  • 就職したい時期