ミラトレノート
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知識

愛着障害は幼少期に発症する症状ですが、大人になってからも影響が続く場合があります。大人の愛着障害は、対人関係がうまくいかない、自己肯定感が低いといった傾向があり、生きづらさやはたらきにくさを感じる方も少なくありません。
本記事では、愛着障害の概要とともに、大人の愛着障害の特徴や仕事への影響、対処方法について解説します。
【この記事で分かること】
●大人の愛着障害で見られる特徴
●大人の愛着障害が仕事に与える影響
●大人の愛着障害がある方の仕事の選び方
目次
-
・愛着障害とは?
-
└愛着障害の種類
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└愛着障害の原因
-
└愛着の4つのスタイル分類
-
・大人の愛着障害の特徴は?
-
└対人関係がうまくいかない
-
└情緒面が不安定
-
└アイデンティティの確立が困難
-
└二次障害を引き起こしやすい
-
・大人の愛着障害の仕事への影響は?
-
・大人の愛着障害の対処方法は?
-
└医療機関を受診する
-
└心の安全基地をつくる
-
└負担になっている環境から距離を取る
-
└専門の機関でサポートを受ける
-
・大人の愛着障害がある方の仕事の選び方は?
-
└一人で黙々と取り組める仕事
-
└自分のペースで行える仕事
-
└共感力を活かせる仕事
-
・大人の愛着障害に関するよくある質問
-
└Q.愛着障害がある人の特徴は何ですか?
-
└Q.愛着障害がある人が仕事を続けるにはどうすればよいですか?
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・大人の愛着障害でお悩みの場合はまず専門医への相談を
愛着障害とは?
愛着障害とは、幼少期に愛着形成が安定せず、情緒や対人関係に困難が生じる状態を指します。愛着(アタッチメント)とは、主に養育者との間で形成される情緒的な結びつきのことです。
愛着障害は5歳以前に発症することが多く、診断基準も子どもを対象としています。しかし、成人してからも愛着形成が不十分な場合、対人関係や社会生活が不安定になり、信頼関係の構築が難しくなることがあります。
これを「大人の愛着障害」といいます。大人の愛着障害は正式な診断名ではないものの、状態を表す言葉として用いられています。
愛着障害は5歳以前に発症することが多く、診断基準も子どもを対象としています。しかし、成人してからも愛着形成が不十分な場合、対人関係や社会生活が不安定になり、信頼関係の構築が難しくなることがあります。
これを「大人の愛着障害」といいます。大人の愛着障害は正式な診断名ではないものの、状態を表す言葉として用いられています。
愛着障害の種類
愛着障害は、医学的には「反応性アタッチメント障害」と「脱抑制型愛着障害」の2種類に分けられます。
| 障害名 | 特徴 |
|---|---|
| 反応性アタッチメント障害 | 人に頼れず、恐怖心や警戒心が強いタイプです。他人を信用できないため、一人で抱え込みやすく、何気ない一言でも深く傷ついてしまうなどの特徴が見られます。 |
| 脱抑制型愛着障害 | 親しくない相手にも甘える、過度にスキンシップを取るなどの行動が見られます。また、落ち着きがなかったり、強い自己主張をしたりする点も特徴の一つです。 |
※参考:American Psychiatric Association・著、日本精神神経学会・監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』
※参考:厚生労働省「令和4年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 一時保護所職員に対して効果的な研修を行うための調査研究」
※参考:厚生労働省「令和4年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 一時保護所職員に対して効果的な研修を行うための調査研究」
愛着障害の原因
愛着障害は、養育者との間で愛着が形成されなかったことが原因だと考えられています。例えば、親の病気、離別・死別などにより親が不在の時間が多く心身に負担がかかったり、虐待やネグレクトといった不適切な養育環境で育ったことなどが挙げられます。
乳幼児期の養育環境が大きな原因と考えられているものの、個々の性格や特性、遺伝的な傾向なども影響しているともいわれています。
乳幼児期の養育環境が大きな原因と考えられているものの、個々の性格や特性、遺伝的な傾向なども影響しているともいわれています。
愛着の4つのスタイル分類
心理学的には、愛着は「安定型(自立型)」「不安型(とらわれ型)」「回避型(愛着軽視型)」「恐れ・回避型(未解決型)」という4つのスタイルに分類されます。
| 愛着スタイル | 特徴 |
|---|---|
| 安定型(自立型) | 自立しており、対人関係を安心して築ける。目指すべき状態といわれる |
| 不安型(とらわれ型) | 相手の反応や感情に敏感で、少しのことで不安になりやすい。見捨てられるのではないかという不安を抱え、過剰に愛情を求める傾向がある |
| 回避型(愛着軽視型) | 親密な関係に対してストレスを感じやすく、一人でいることを好む傾向がある。感情を表に出すのが苦手なことが多い |
| 恐れ・回避型(未解決型) | 不安型と回避型の両方の特徴を併せ持つ状態。人と親しくなりたい気持ちがある一方で、傷つくことへのおそれが強い |
自分がどのスタイルに当てはまるかを知ることで、自己理解がすすみ、どのように対人関係を構築しているのかを客観視できます。
大人の愛着障害の特徴は?
大人の愛着障害には、以下のような特徴が見られます。
- 特徴
・対人関係がうまくいかない
・情緒面が不安定
・アイデンティティの確立が困難
・二次障害を引き起こしやすい
対人関係がうまくいかない
大人の愛着障害の傾向がある方は、人との距離感を取りづらいという特徴があります。適切な距離感がつかめずに、人間関係やコミュニケーションで悩む方も多いでしょう。
他人に依存して執着する、気持ちを試すような行動を取る、または見捨てられることをおそれ、自分から関係をたってしまうケースなどがあります。
他人に依存して執着する、気持ちを試すような行動を取る、または見捨てられることをおそれ、自分から関係をたってしまうケースなどがあります。
情緒面が不安定
情緒面が不安定で、感情的になりやすいのも大人の愛着障害の特徴です。些細なことでひどく落ち込んだり、イライラしたりすることがあります。感情のコントロールが難しいことから、対人関係でトラブルを抱えてしまうケースも見られます。
アイデンティティの確立が困難
大人の愛着障害の傾向として、「何をやっても無理」「誰にも受け入れてもらえないのではないか」といった思いを抱きやすく、自己肯定感が低くなりやすいことが挙げられます。自己評価が低いため、人生の選択や決断に迷いやすい傾向も見られます。
二次障害を引き起こしやすい
愛着障害の影響により、うつ病や不安障害、境界性パーソナリティ障害、摂食障害などの二次的な問題が生じる可能性があります。
医学的な診断名「愛着障害」は幼少期のみですが、成人後においても、愛着障害による慢性的な孤独感や自己否定感、依存傾向などから二次障害につながることがあります。
医学的な診断名「愛着障害」は幼少期のみですが、成人後においても、愛着障害による慢性的な孤独感や自己否定感、依存傾向などから二次障害につながることがあります。
大人の愛着障害の仕事への影響は?
大人の愛着障害にはさまざまな特徴が見られることから、日常生活だけでなく、仕事にも影響が及ぶことがあります。仕事への影響としては、以下のような点が挙げられます。
- 仕事への影響例
・上司や同僚の何気ない言動を過度に気にしてしまう
・自分への評価を気にして意見が言えない、過剰に仕事を引き受けてしまう
・建設的な話し合いが難しく、チーム内のコミュニケ―ションがうまくいかない
・人に頼ることに苦手意識があり、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)が難しく感じる
・自分のやりたいことが分からず就職・転職の判断に迷ってしまう
大人の愛着障害の傾向がある場合、人との関係性に不安を感じやすく、職場でも評価や人間関係に強いストレスを抱えやすいといわれています。そのため、業務の進め方やコミュニケーションに影響が出ることがあります。
大人の愛着障害の対処方法は?
大人の愛着障害の傾向がある方は、医療機関の受診や、心の安全基地をつくることが大切です。また、負担となっている環境や人間関係から距離を取ることも一つの方法です。さらに、発達障害や精神疾患がある場合は、専門機関でサポートを受ける対処方法もあります。
医療機関を受診する
心身に不調が出ている場合は、まず専門医に相談しましょう。カウンセリングなどを受けることで、自分の状況や症状を整理しやすくなり、必要に応じて適切な支援や治療を受けることができます。
心の安全基地をつくる
大人の愛着障害への対処方法として、「心の拠り所」をつくることも効果的です。例えば、カウンセラーや友人、パートナーなど、信頼できる相手との関わりを通じて、安心感を得られる環境を整えていくことが大切です。また、安心して過ごせる場所や時間を確保することも、心の安定につながります。
負担になっている環境から距離を取る
負担になっている環境が明確な場合は、無理に関わり続けず、適度に距離を取ることも大切です。職場の人間関係に悩み、仕事自体に苦痛を感じている場合は、自分に合ったはたらき方や環境を見直すことも一つの方法といえるでしょう。
専門の機関でサポートを受ける
大人の愛着障害に加えて、精神疾患や発達障害がある場合は専門の機関でサポートを受ける手段があります。
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害のある方を総合的に支援するための施設です。無料で日常生活における相談や、就労相談が可能です。
精神保健福祉センター
精神保健福祉センターは、各都道府県や政令指定都市に設置されている精神保険・福祉の専門機関です。心の病気を相談できる場所で、精神疾患の方への社会復帰や自立も支援しています。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所とは、障害がある方が一般企業への就職を希望する際に、必要な知識や能力の習得をサポートする施設です。うつ病や境界性パーソナリティ障害、心身症、不安障害、発達障害などを併発している場合に利用できます。
就労移行支援事業所の利用を考えているなら「ミラトレ」にご相談ください。ミラトレでは、一人ひとりの課題や能力に配慮しながらはたらき続けられるようサポートします。大人の愛着障害がある方が直面しやすい他者とのコミュニケーションや感情のコントロール方法なども学べます。
就労移行支援事業所「ミラトレ」の詳細はこちら
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害のある方を総合的に支援するための施設です。無料で日常生活における相談や、就労相談が可能です。
精神保健福祉センター
精神保健福祉センターは、各都道府県や政令指定都市に設置されている精神保険・福祉の専門機関です。心の病気を相談できる場所で、精神疾患の方への社会復帰や自立も支援しています。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所とは、障害がある方が一般企業への就職を希望する際に、必要な知識や能力の習得をサポートする施設です。うつ病や境界性パーソナリティ障害、心身症、不安障害、発達障害などを併発している場合に利用できます。
就労移行支援事業所の利用を考えているなら「ミラトレ」にご相談ください。ミラトレでは、一人ひとりの課題や能力に配慮しながらはたらき続けられるようサポートします。大人の愛着障害がある方が直面しやすい他者とのコミュニケーションや感情のコントロール方法なども学べます。
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大人の愛着障害がある方の仕事の選び方は?
大人の愛着障害がある方は、感情をコントロールしにくい、対人関係に過度な疲れを感じやすいなどの特徴が見られることがあります。こうした特性に合わせて、一人で取り組める仕事や自分のペースで進められる仕事、共感力を活かせる仕事などを選ぶとよいでしょう。
一人で黙々と取り組める仕事
製造業や軽作業、清掃業務、データ入力などが挙げられます。これらの仕事は、人との接触が少なく、業務内容が明確で作業に集中しやすいため、対人関係によるストレスを軽減しやすい傾向があります。
自分のペースで行える仕事
ITエンジニアやWebライター、デザイナーなどは、比較的自分のペースで行える仕事です。これらの仕事は個人で完結する業務も多く、対人関係の負担を抑えやすい傾向があります。
また、自分のペースで行える仕事は、在宅勤務やフレックスタイム制を導入していることも多いです。感情のコントロールに課題があり体調にも変化が出やすい方は、自分のペースで仕事ができる環境が合っている場合があります。
また、自分のペースで行える仕事は、在宅勤務やフレックスタイム制を導入していることも多いです。感情のコントロールに課題があり体調にも変化が出やすい方は、自分のペースで仕事ができる環境が合っている場合があります。
共感力を活かせる仕事
他人の気持ちに敏感な方は、共感力に優れているケースが多いため、カウンセラーや介護職など、共感力を活かせる仕事が向いている可能性があります。また、人から直接感謝を伝えられる機会が多い仕事は、自分の価値を実感しやすいというメリットもあります。
無理なく続けられる仕事を選ぶためには、就労移行支援を利用し、自分に合った職場環境を見つけることも有効です。
無理なく続けられる仕事を選ぶためには、就労移行支援を利用し、自分に合った職場環境を見つけることも有効です。
大人の愛着障害に関するよくある質問
Q.愛着障害がある人の特徴は何ですか?
A.対人関係が不安定になりやすい、感情のコントロールが難しい、自己肯定感が低くなりやすいなどの特徴が見られます。
Q.愛着障害がある人が仕事を続けるにはどうすればよいですか?
A.負担を感じる仕事を無理に続けるのではなく、自分に合った仕事や環境ではたらくことが大切です。就労移行支援事業所などを活用し、自身の強みの整理やスキル習得を行うことで、安心してはたらき続けやすくなります。
大人の愛着障害でお悩みの場合はまず専門医への相談を
愛着障害とは、幼少期に保護者との関係により愛着形成が安定せず情緒や対人関係に困難が生じる状態のことです。愛着障害は、子どもの発達の段階で診断されますが、改善せずに大人になることもあります。
自分が愛着障害かもしれないと悩んでいる場合は、心療内科や心理カウンセラーなどの専門医に相談しましょう。また、二次障害の傾向が見られる場合は、専門機関のサポートを受けることが可能です。
状況に合わせ、就労移行支援事業所の利用という選択肢もあります。ミラトレでは、大人の愛着障害がある方が直面しやすい他者とのコミュニケーションや感情のコントロール方法なども学べます。また、一人ひとりの課題や能力に配慮しながらはたらき続けられるようサポートしています。
自分が愛着障害かもしれないと悩んでいる場合は、心療内科や心理カウンセラーなどの専門医に相談しましょう。また、二次障害の傾向が見られる場合は、専門機関のサポートを受けることが可能です。
状況に合わせ、就労移行支援事業所の利用という選択肢もあります。ミラトレでは、大人の愛着障害がある方が直面しやすい他者とのコミュニケーションや感情のコントロール方法なども学べます。また、一人ひとりの課題や能力に配慮しながらはたらき続けられるようサポートしています。
監修者:戸田 幸裕(とだ ゆきひろ)
パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー
上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】
■国家資格キャリアコンサルタント
■障害者職業生活相談員
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