基礎知識

公開日:2026/1/31
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就職ガイド –はたらく選択肢-

うつ病が再発したらどうする?再発の予防策や仕事との向き合い方を解説

うつ病が再発したらどうする?再発の予防策や仕事との向き合い方を解説

うつ病を発症したことがある人のなかには、再発の不安を感じている人もいるのではないでしょうか。うつ病は再発しやすく、発症者の約6割が再発しているというデータがあります。一方、再発の兆候にいち早く気づき、適切に対応することは再発リスクの軽減につながります。この記事では、うつ病の再発サインや予防策を紹介するとともに、うつ病を再発した際の仕事との向き合い方、利用できる支援制度についても詳しく解説します。

うつ病の再発率は約60%

うつ病は、一度寛解しても再発することがあります。厚生労働省の調査によると、うつ病を発症した人の約60%が再発しています。さらに、2回うつ病を発症した人の再発率は70%、3回発症した人は90%にも上り、回数が増すごとに再発しやすくなる傾向にあります。
うつ病を発症した回数 再発率
1回 約60%
2回 約70%
3回 約90%

うつ病は寛解の診断後、約2年間が再発しやすい期間とされており、再発を繰り返すと症状が悪化して長期的なケアが必要となります。

うつ病の原因ははっきりとはわかっていませんが、精神的・身体的なストレスが関係しているのではないかといわれています。再発の原因も同様で、自己判断による治療の中断やストレスなど、さまざまな要因が考えられています。

※参照:厚生労働省「地域におけるうつ病対策検討会「うつ対応マニュアル-保健医療従事者のために-

うつ病の再発サインは?

うつ病の再発サインとして考えられる症状を紹介します。うつ病は、早めの治療が大切です。症状に心当たりがある場合は、主治医に相談しましょう。

気分の落ち込みや無気力感がある

気分が落ち込み、何に対しても無気力になる、以前楽しめていたことが楽しめない状態が続いているといった症状がある場合、うつ病の再発サインの可能性があります。ストレスの原因を解決しても気分が回復しないケースや、そもそも明らかな原因がないケースもあります。

これらの症状が続くと自己肯定感が下がって「自分はダメな人間だ」と否定的な思考に陥りやすく、さらに症状が悪化するという悪循環を招くリスクがあります。

小さなことが気になってイライラする

普段なら気にならないような、小さなことが気になってイライラする場合も、再発サインとして挙げられます。人の視線が気になる、他人の何気ない一言で感情が高ぶるといった症状や、感情をコントロールできない状態が頻繁に起こる場合は、注意が必要です。

疲労感が常にある

十分な休息をとっているのに疲労感がなくならない症状も、再発サインのひとつかもしれません。いくら寝ても疲れている、身体が重たく感じる、すぐに疲れてしまう、朝起きるのがつらいといった症状が見られる場合があります。うつ病による疲労感は精神的な要因が大きく、十分な睡眠や休息だけでは回復が難しい傾向があります。疲労感の継続は、日常生活に支障をきたす要因となりえます。

うつ病の再発サインは上記に限らず、さまざまな形であらわれます。気になる症状がある人は、主治医に相談すると良いでしょう。

うつ病の再発防止策

うつ病を再発させないための予防策をいくつか解説します。

治療を途中でやめない

再発を防ぐには、通院や服薬などの治療を自己判断で中断しないことが大切です。「症状が改善したからもう薬は飲まなくて良いだろう、通院も必要ないだろう」と、自己判断で治療をやめてしまうと、再発の可能性が高まります。適切な治療を受けられるよう、必ず医師の指示に従いましょう。

規則正しい生活習慣を意識する

規則正しい生活を送ることも、再発防止に有効です。毎日決まった時間に起床・就寝し、健康的な食生活を心がけることで、体内リズムが整い精神の安定を図れます。医師の許可があれば、適度な運動を取り入れるのも良いでしょう。

リラックスタイムをつくる

ストレスを溜めないためには、一日のなかでリラックスできる時間を意識的につくることも効果的です。趣味、読書、半身浴など、自分に合ったリラックスタイムを取り入れてみましょう。

うつ病が再発した際の対処法

うつ病が再発した場合の対処法について解説します。

医療機関を受診する

心身の不調や、うつ病の初期症状を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。うつ病は、症状が軽いうちに治療をおこなうことで早期の改善が期待できます。「ただ疲れているだけ」「うつ病ではないかもしれない」と受診を後回しにすると、症状の悪化を招き、治療が長期化する可能性があります。自己判断せず、主治医や専門の医療機関を受診して相談することが大切です。

周囲の理解を得る

うつ病の症状は、周囲から見るとわかりにくいだけでなく、見方によっては「怠けている」と誤解される場合もあります。家族や職場の同僚、上司など信頼できる人に状況を説明し、理解を求めることが大切です。伝えづらい場合やうまく説明できない場合は、主治医に診断書を書いてもらいましょう。業務量や勤務時間の調整など合理的配慮を受ける場合は、会社と話し合って内容を決めていきます。

※関連記事「合理的配慮とは?就職時の流れや企業での具体例をわかりやすく紹介

休養する

うつ病が再発したということは、心身にストレスがかかっている状態といえます。まずはストレスの原因から離れ、十分な休養をとって心と身体を休めましょう。休職を検討するのもひとつの方法です。治療に専念できる環境づくりを最優先に考え、主治医と相談しながら回復に努めましょう。

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うつ病を再発した場合の仕事への向き合い方

うつ病を再発した場合、仕事とどのように向き合えば良いのでしょうか。会社への対応や利用できる制度などについて解説します。

職場に報告する

うつ病の再発が明らかになった場合、上司や人事部に再発した旨を伝え、今後の業務について話し合うことが大切です。周囲の理解と支援により、治療を受けながら仕事を続けられる場合もあります。合理的配慮を受ける場合などは、必要に応じて診断書を提出します。それでも仕事を続けることが難しい場合や症状が悪化する場合は、休職も検討しましょう。

※関連記事「うつ病になったら仕事はどうする?仕事を続けるメリットとデメリット
※関連記事「うつ病の人でも無理せず長くはたらき続けられるコツや仕事選びのポイント

休職する

休職を検討する場合、まずは自社の休職制度を確認しましょう。休職制度は企業が独自に設けている制度であり、法律で定められているわけではありません。そのため、企業ごとに休職制度の有無や、休職できる条件、期間などが異なります。不明点や不安があれば、人事部に問い合わせましょう。復職のタイミングは主治医と相談し、無理のない範囲で計画を立てることが大切です。

※関連記事「うつ病による休職期間はどのくらい必要?休職から復職・退職までの流れについて

リワークを活用する

リワークとは、うつ病などで休職中の人が利用できる職場復帰支援です。復職を目的に、セルフケア方法の習得や対人コミュニケーションスキルの向上を目指したリハビリテーションプログラムを提供しています。日本うつ病リワーク協会の調査によると、リワークを利用して復職した人の約83%が1年後も仕事を続けており、リワークの有効性が認められます。リワークの対象者や実施機関、利用料金などについては以下の記事を参考にしてください。

※関連記事「リワークとは。実施機関や利用料金など活用ポイントをわかりやすく解説

リワークは、医療機関、地域障害者職業センターの他、勤務先の企業や就労移行支援事業所でも実施している場合があります。施設によって支援内容が異なるため、自分に合ったリワーク施設を選びましょう。

仕事を続けることが難しい場合は退職を検討する

対策をとっても仕事を続けることが難しい、休職しても心身の調子が整わないという場合は、退職も選択肢のひとつになります。うつ病は、症状に波があるため、調子の良いときに無理をしてはたらいてしまいがちです。また、休職に罪悪感を抱いてしまい、治療に専念できないケースもあります。そのような場合は、主治医に症状や職場環境、生活状況について話し、退職すべきか相談しましょう。自身の状態を客観視することが難しい場合は、家族に通院同行してもらうことも有効です。退職を決断したら治療に専念し、しっかりと心身の回復を図った上で再就職を目指しましょう。

就労移行支援事業所を活用して再就職を目指す

就労移行支援は、障害や難病のある人を対象に、一般企業への就労を支援する福祉サービスです。就労に必要な知識やスキルの習得、就職活動、職場実習といった一般就労に向けた準備から、就職後の職場定着まで幅広くサポートしています。就労移行支援の対象者は、はたらいていない、もしくは就労経験がない「求職中」の人です。

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※関連記事「就労移行支援事業所って何?利用を検討する際のメリットと8つの判断チェックポイントを紹介
※関連記事「リワークと就労移行支援の違いとは?対象者や費用、向いている人について解説

うつ病の再発を予防して自分らしくはたらくには就労移行支援事業所「ミラトレ」がおすすめ

うつ病は再発しやすく、一度改善しても「また再発したらどうしよう……」と不安の尽きない病気です。再発サインに気づいたら、いち早く医療機関に相談することが大切です。うつ病と向き合いながらはたらくためには、自分の症状や状態を理解した上で自分に合ったはたらき方を見つけることが大切です。自分一人で向き合うことが難しい場合は、専門の支援機関を利用しましょう。

就労移行支援事業所「ミラトレ」では、トレーニングを通して障害理解・自己理解を深め、はたらくための力を身につけられます。就労に向けたトレーニングだけでなく、就職活動の支援や就職後の定着支援もおこなっています。障害特性に対処しながら長くはたらくことを前提とした支援なので、「うつ病の再発リスクを抑えながらはたらき続けたい」という人にもおすすめです。

また事業所によっては、休職中の人を対象に、リワーク支援プログラムも提供しています。ミラトレでは、「再発防止」と「安定した社会復帰」を重視し、単に職場復帰を目指すだけでなく、「戻った後に長くはたらき続ける」ためのリワーク支援をおこなっています。就労移行支援やリワーク支援についての疑問、ミラトレに関するご質問やご相談など、お気軽にお問い合わせください。

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執筆 : ミラトレノート編集部

パーソルダイバースが運営する就労移行支援事業ミラトレが運営しています。専門家の方にご協力いただきながら、就労移行支援について役立つ内容を発信しています。